インターネットや電子メールを安心して利用するためには、安全対策を施すことです。この安全対策を「セキュリティ」といいます。
インターネットは、世界中につながり、誰にでも利用できる自由な社会です。その反面、まだ秩序やルールが完成されていない発展途上の場所という側面もあります。そのインターネットを利用するときは、自分の身は自分で守らなくてはいけません。そこで、侵入者や不正な利用者、違法な行為を行う人達を、常に認識しておくことが大切です。
インターネットなどネットワークに接続されたコンピュータでは、利用者一人一人に利用者IDとパスワードが設定されています。接続するときには、ログインという開始手続きを行い、それぞれの環境やデータにアクセスできるようになっています。この利用者IDとパスワードは、それを入力した人が正当な利用者であることを証明するものです。
もし万が一、利用者IDとパスワードを人に知られてしまうと、他人にその利用者IDが使われ、自分の情報が洩れてしまったり、会社や学校の大事な情報が他人に渡ることになります。
キャッシュカードの暗証番号と同じで、貯金などを守るだけでなく、個人情報やコンピュータシステム全体を不正利用から保護する役目もあります。
つまり、利用者IDとパスワードを他人に利用されないようにすることは、利用者の大切な義務なのです。
パスワードの扱いは、最低限次のことを守ります。
※パスワードは人に知られないようにする。
※たとえ、家族や恋人であっても、他人にパスワードを教えない。
※設定したパスワードは絶対忘れない。
忘れてしまった場合は、ネットワークの管理者にすぐ連絡。
※パスワードは定期的に変更する。
自分の氏名、誕生日、電話番号など、ほかの情報から簡単に推測できるパスワードは、使ってはいけません。パスワードは、できるだけわかりにくいような工夫をして、なおかつ自分では忘れないようにして、定期的に変更するようにします。
文字数や使用できる文字の種類、文字の組み合わせについては、ネットワークシステムの規則に従い、管理者などのアドバイスを尊重します。
また、パスワードを入力している手元を他人に覗かれないようにします。過去に誰かに教えたことがあるパスワードや、長年使用しているパスワードを繰り返して使うのもよくありません。もちろん、パスワードを記憶させたコンピュータやソフトウェアをそのまま他人に使わせるのも危険です。
さらに、利用者IDやパスワードを聞かれるなど、不審な問い合わせには応じないようにします。
ふだんは、ログインしたときに、その状態や、メールが読まれていないかなどを確認して、誰かに利用されていないかを注意します。また、課金されている場合は、利用料金をチェックしたり、請求書を見て、金額に大きな変動がないかどうかを確認します。
次のようなパスワードは、使用しないことです。
※全て数字のパスワード
※自分の氏名・社員(学籍)番号・電話番号・誕生日など、他人が容易に類推できる語句
※辞書にある単語をそのまま使う
※流行語、有名人の名前、商品などの固有名詞を単独で使う
良いパスワードを具体的に紹介することはできません。なぜなら、それを真似されると、すぐに使われてしまうからです。そこで、次のような方法で作成すると、すぐには知られることがないとうヒントを書きます。
※英字の大文字と小文字の両方を含んでいる
※文字の他に数字や記号を含んでいる
他人の利用者IDとパスワードを黙って利用し、ネットワーク・コンピュータやインターネットなどを利用することを「不正利用」と言います。
しかし、社会生活では、やむを得ず、他人に自分の利用者IDとパスワードを教えなくてはいけないこともあります。会社や組織では、緊急の場合や長期不在の場合など、仲間に頼まれて利用者IDとパスワードを教えられ、接続しなくてはいけないこともあります。その場合は、利用目的を果したらすぐに切断するようにします。
また、パスワードを他人に教えたときは、その後すぐにパスワードを変更しておきます。
さらに、何かの理由で他人のパスワードを入手した場合、速やかに持ち主にそれを教え、すぐにパスワードを変更するように伝えます。
たとえ家族や恋人など親しい関係であっても、利用者IDを共有することはよくありません。互いのプライバシーは守り、干渉しないことです。電子メールでは、インターネットやネットワーク・コンピュータの管理者、やり取りをする相手にとっても、分かり難い使い方は迷惑です。利用者IDは、一人一つずつ持ち、個人で管理するようにます。
インターネットでのショッピングや懸賞応募など、インターネット上に個人情報を発信するときには、注意深さが必要です。インターネットでのさまざまなサービスを利用するには、それによる楽しみや利益だけでなく、さまざまなリスクを伴うことも知っておくことが必要です。
とくに、クレジットカードの番号などを他人に知られないようにすることはもちろん、住所、氏名、電話番号、生年月日などの自分が誰であるか判別できる個人情報にも注意をします。
また、電子メールやメールリングリストなどに署名をしたり、ホームページでの申し込みや応募に連絡先を記述するときには、個人情報の書き方に注意します。アンケート調査などを装って個人情報を集め、DMメールを送るなど迷惑を受けることがあります。
実は、ホームページを閲覧するだけで、個人情報が漏れることがあるのです。
これは、ホームページで個人情報等を扱う仕組み「クッキー(Cookie)」によるもので、閲覧ソフトウェア(ブラウザ)でその設定を行うことができます。
このクッキーは、ショッピングなどのホームページで商品の送り先などを購入の度に毎回入力する手間を省いたり、電子掲示板を読み書きするときに前の利用時の続きからメッセージを読むための情報を記録し次に受け渡したり、するなど便利な機能です。しかしその反面、この機能を悪用して、個人情報の収集をすることを目的としたホームページを作る業者もいます。 クッキーの利用は、ブラウザの設定で選択することができます。「常に受け入れる」「受け入れる前にメッセージを表示する」「全て無効とする」が選択できます。中には、クッキーを受け入れないと利用できないホームページもありますので、利便性とリスクを考えたうえ、自分の責任で判断し選択します。